【進路が決まっていない中学生のあなたへ】進学先は高校ですか?それとも高専ですか?

中学生へ

どうもこんにちは!管理人のアクアです。

さて、今回は!
現役高専生である私が高専について紹介していきたいと思います。

この記事は、

「地元の工業高校に行こうと思ったけど、偏差値が合ってないな(低いな)~」

「どこの高校も同じじゃん!」

という中学生のあなたにおすすめとなっております!

また、

「子どもが【高専】に入りたいみたい。でも、そもそも【高専】ってどんなところ?」

「うちの子は将来、エンジニアになりたいみたいですが、どこかいい学校ありませんか?」

という保護者のあなたにもおすすめとなっております。

これを読み終わって「高専も良いかも…」と思っていただければ幸いです。
では、以下が目次になっておりますのでさっそく見ていくことにしましょう。


高専(高等専門学校)とは

ijmakiによるPixabayからの画像

特徴

まずはカンタンに高専について触れていきたいと思います。
高専には一般的に以下の14コの特徴があります。

  1. 高校(3年間)短大(2年間)を併せたような学校
  2. 大学や短大と同じ高等教育機関

  3. 良くも悪くも自由な学校

  4. 入学することができるのは中学を卒業した者

  5. 中学卒業後の高専進学の割合は1%

  6. 工業系商船系がある

  7. 5年間or7年間の一貫教育

  8. 本科専攻科がある

  9. 授業は教授から教えてもらうことができる

  10. 卒業すると「準学士」と称すことができる

  11. 目を見張る「就職と進学の実績」

  12. ロボコン、プロコン、デザコン、プレコン

  13. 学生寮がある

  14. 学費が安い

このような特徴が高専にはあるわけです。
では、これらの特徴について解説してきます。

エンジニアを育てる学校

次に高専について、文部科学省から資料を引用してきましたので以下をご覧ください。

高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。

 全国に国公私立合わせて57校あり、全体で約6万人の学生が学んでいます。

引用元:高等専門学校(高専)について:文部科学省 (mext.go.jp)

つまり、高専というのはエンジニアを育てる学校ということになります。
エンジニアというのは、ものづくりをおこなう技術者のことをいいます。
なので高専にはエンジニアの卵が多く集まっているのです。

また、高等教育機関というのは、大学や短大と同じ部類の教育機関になります。
なので高専は中学卒業後に入ることができる大学みたいなものです。

そして高専は全国に点在しており埼玉県・神奈川県・山梨県・滋賀県・佐賀県をのぞく、すべての都道府県に設置されています。
あなたの住んでいる県にも、もしかしたら高専があるかもしれませんね。

授業内容

naobimによるPixabayからの画像

次に高専の授業内容についてです。
中学生のあなたもお子さんを持つ保護者のあなたもとても気になっているのではないかと思います。

高専での授業は、なんと!大学院を卒業した教授方に教わることになります。
博士号や修士号を取得された人ですね。
なので授業内容はとても濃いものとなっています。

本科(5年間)と専攻科(2年間)

授業の内容に入る前に高専には本科専攻科の2つがあるのでそれらについて紹介していこうと思います。

まず本科というのは、5年間(商船系は5年6ヶ月間)の課程の元でエンジニアになるための教育を施す教育機関になります。

そして本科を卒業すると「準学士」と称することができます。
これは、短大卒業と同等になります。

ただ、短大を卒業すると「短期大学士」という学位が与えられるのですが、「準学士」というのは正式な学位ではなく、あくまで称号を与えられるにすぎません。

もし「学士」の学位を高専で取得するならば、専攻科に行くことをおすすめします。
※学士とは、大学を卒業したものに与えられる学位になります。

専攻科というのは、5年間の本科での教育を受けた上でさらなる高みを目指してより高度な教育を2年間受けることができる教育機関です。

専攻科を卒業し、「学士」を取得することができれば大学院に進学することが可能となります。
ただ、専攻科に行くにも受験を免れることができないので、もし行くなら頑張ってください!

高専Webシラバス

高専の授業内容について、わたしがお伝えしても良いのですが、わたしの通っている高専と他高専とではおそらく授業内容が変わってくると思いますので、高専Webシラバスというサイトを見ていただけるとより正確な情報を手にすることができると思います。

シラバスというのは各学年、各学科ごとにあり、授業の内容や到達目標、扱う教科書などの情報が掲載されています。

高専Webシラバスは、「国立高等専門学校機構」という公式が出している記事で一般の方でも見ることができるので安心してご覧いただけると良いと思います。

ですが、高専Webシラバスでは国立の高専の情報しか載っておりませんので以下に、公立と私立の高専のシラバスも載せておくことにします。

私立高専

  1. サレジオ工業高等専門学校(東京)
  2. 国際高等専門学校(石川)
    ※5.4にシラバスがあります。
  3. 近畿大学工業高等専門学校(三重)

このシラバスを見ていただければ、その高専ではどんな勉強をしているのかを詳しく知ることが出来ますので是非活用していただければと思います。

また、これらのシラバスを見てみるとわかることがあります。
それが以下の3つです。

  1. 1年次は普通科目の割合が多いが5年次までに専門科目の割合が高くなっていく
  2. 工業系と商船系の科目がある
  3. 家庭科の授業がない

1つ目は特徴の欄でも書いたとおり、高専は高校+短大みたいなところなので1~3年生のときは普通科目の割合が多いですが、4,5年生になると専門科目が多くなるのです。

2つ目も特徴の欄に書きましたが、高専には機械や建築を扱う工業系と船舶全般を扱う商船系に分かれています。
もし授業内容が知りたいのなら先ほどの高専Webシラバスを見ていただければと思います。

3つ目の家庭科がない理由ですが・・・私にはわかりませんでした。
音楽とか美術とかは「芸術」と、ひとくくりになって存在しているんですけどね。

そういえば、高専には家庭科室ってないんですよね。
これに関しては「高専って特殊なんだな~」と思っていただければいいと思います。

高専での授業中の雰囲気をのぞいてみる

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授業の内容がわかったところで高専での授業中の雰囲気を紹介していこうと思います。

まず高専の学生を授業中の態度によって4つのタイプに分けることができます。

  1. まともに授業を受けるまじめタイプ
  2. 教授のはなしは聞かずに勝手に教科書を進める秀才タイプ
  3. 授業中に課題や他の教科を勉強する内職タイプ
  4. 机につっぷす睡眠学習タイプ

だいたいこの4つのタイプに分かれます。

これを踏まえて見ていくことにしましょう!

普通科目

まずは、国語や数学などの普通科目です。
結論から言うと、静かに自由に授業を受けています。

先ほどのタイプで割合を見ていくと2:1:1:1くらいになります。
まじめタイプの方が多くて、あとは同じくらいいるって感じですね。

授業形式は、化学の実験のときなどを除いて座学です。
なので机で勉強、睡眠ができるわけです。

そこでひとつの疑問が浮かび上がると思います。

「教授方って内職タイプ、秀才タイプ、睡眠学習タイプの人には何も言わないんですか?」

そう思いますよね。
答えは...言う教授もいますが、だいたいの教授は言いません。

理由はおそらく、まじめタイプの学生の勉強に力を入れたいのではないかと思います。
また、もし授業を聞いてなくて試験で点数を取ることができなくても、それはその学生が悪いということになるからだと思います。

特徴の欄でも書きましたが、高専は良くも悪くも自由な学校です。
だからこそ自分に厳しく生きていかなければいかないのです。

ということで少し話がそれましたが、普通科目では静かに自由に授業を受けています。
では、次に専門科目を見ていきましょう!

専門科目

次に工業系や商船系の専門科目です。
こちらも結論から言うと、イキイキと授業を受けています。

専門科目では実技が多いので睡眠学習タイプは、ほぼ居なくなります。
そして全員がまじめタイプになります。

まあ、下手したら生命に関わりますからね笑。

また、専門科目については好きな人が多いんです。
そりゃあ、専門科目の授業を受けに高専に来たといっても過言ではありませんから。

普通科目では内職タイプと秀才タイプ、睡眠学習タイプの人でも、専門科目ではまじめタイプになっています。

いつもはクラスの端っこにいるあの人もこのときばかりは、本性を隠すことができていませんでした。

ということで専門科目ではイキイキと授業を受けています。

進路

まず、高専を卒業した人の進路の内訳をごらんください。

これは、茨城工業高等専門学校の本科あるいは専攻科を卒業したときの進路の内訳を例としてだしたものです。

この図を見ていただくと就職も進学も同じくらいの人がいるのがわかるとおもいます。
少し就職の方が多いという感じですかね。

また、国立高等専門学校機構のデータを見てみると、本科の場合就職58%進学(専攻科)17%進学(大学編入)22%、その他3%となっており専攻科の場合就職66%進学(大学院)32%、その他2%になっています。

引用元:gaiyou2020.pdf (kosen-k.go.jp)

これを見てみると就職が約6割で進学が約3~4割といったところでしょうか。
だいたいの高専は就職の割合が高くなっていますね。
他にも進学をする方のなかには専攻科をえらぶ人が約2割いるみたいです。

ということで就職と進学についてそれぞれ解説していくことにします。

就職

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就職率

これは、有名な話なのですが高専の就職率はなんと!ほぼ100%なんです!
以下の文部科学省と厚生労働省で行なわれた調査結果をご覧ください。(令和3年2月1日現在)

グラフ:就職(内定)率の推移(大学)【令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況(12月1日現在)/厚生労働省・文部科学省調査】
グラフ:就職(内定)率の推移(短大女子)【令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況(12月1日現在)/厚生労働省・文部科学省調査】
令和2年度大学等卒業予定者の就職内定状況(12月1日現在)】大学生の就職内定率は82.2%で過去4年の調査時点より低下|@人事ONLINE

これらのデータから高専についてわかることは以下の2つです。

  1. 就職内定率は高専が1番
  2. 10月までに90%を超えているのは高専だけ

ということで高専ってなかなか優秀なんですよ。

私の先輩だと5年生になった4月に内定を決めている人もいました。
でも、そんなに早く内定はできないので「内々定」という形でしたね笑。
どれだけ企業が高専生をほしいがっているのかわかりますね。

ただ、高専生の就職率がほぼ100%なのには1つトリックがあるんです。

もし高専の就活生が10社を受けたとしても10社受かることはないのですが、何社かは受かるわけです。
全員がそうではないとしても大半の高専の就活生はそうなんです。
なので結果的に高専の就活生はほぼ全員が就活に成功することができるのです。

そこで「高専の就職率はほぼ100%ですよ~」って言えるわけです。
1つ、高専のトリックをご紹介いたしました~。

就職先

「就職率がいいのはわかったけど、どんなところに就職するのか不安だ」

という方。
以下の日本経済新聞の資料をご覧ください。


これを見てみると、いつもテレビのCMがあきれるほど流れている企業さんが多いのではないでしょうか。
しかも高専生の求人倍率が20~30倍といわれています。
2020年の大卒の採用の人倍率が1.83倍*1なのでこの数字がどれくらいすごいかがわかりますよね笑。
*1(引用元:第36回 ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒) | Recruit – リクルートグループ

もちろんですが、大企業以外以外の中小企業での就職率も高いです。

ただ、絶対にいい会社には入れるわけではありません。
そこはあなたやあなたのお子さん次第です。

わたしは再来年、就職しているかもしれません。
なのでそれまで勉強やスキルアップをしておきたいと思っています。

中学生のあなたも今のうちから”あなたの未来”のことを考えておくといいと思います。
早くて悪いことはないですからね!

ということで就職のことについては以上です。
次に進学についていってみましょう!

進学

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進路の内訳でもあったとおり高専を卒業した人の3~4割は進学をします。
なかなかの割合です。

ここで進学について紹介しないのは変だと思うのでしっかり紹介していこうと思います。
では、以下の図をご覧ください。

これは文部科学省が出している中学卒業後の進路を表した図になります。
ここには記されていませんが、高専を3年でやめて他の高校生と同じように大学に進学することもできます。

これを踏まえて次から見ていただけるといいと思います。

受験勉強・推薦


高専では、受験対策の勉強は教えてもらえません。
さいさきが悪いですね~。

なかには教えてくれる高専もありますがだいたいの場合は教えてくれません。

なぜなら高専はエンジニアを育てる学校だからです。

教授方がアドバイスをくれることはあっても勉強を教えてくれることはありません。
最初から最後まで自分でやらなければいけないのです。

しかもタチが悪いのは普通科目(国語や数学)があってもそれは必要最低限の内容なのです。
受験で使うには、もっと深く掘り下げなければいけません。
なので学力試験の場合は、とても苦労します。

ただ、推薦で大学に進むこともできます。

推薦を出す条件というのは各高専によって変わってきますが、成績優秀者であれば推薦を取ることは難しいことではないと思います。
私の先輩だと北海道大学(旧帝大)に推薦で合格されていました。


進学先

ということで!そんな高専の進学先を見ていこうと思います。
それでは、以下の国立高等専門学校機構の資料をご覧ください。

これを見ていただくとわかると思いますが国立大学が多いですね。
なかには東大や旧帝大(東北大、九州大、北海道大学など)も見られます。

そしてよ~くみると豊橋技術科学大学(愛知)や長岡技術科学大学(新潟)への進学人数が多いですね。
他大学は2桁や1桁なのに対してこの2つの大学だけは3桁ですからね笑。

これらの科学技術大学(=技科大)というのは、高等専門学校からの3年次編入を主として受け入れ、大学院修士課程までの一貫教育や4年次の実務訓練(必修のインターンシップ)が特色の新構想大学です。
高専連携室を備え、高等専門学校との連携を深めている。

引用元:技術科学大学 – Wikipedia

この大学を一言で表すなら「高専のための大学」でしょうか。
それぐらい高専の学生にも教授にもやさしい大学です。

中学生の方ですでに高校や高専卒業後の進路について考えている方は、各大学のホームページを見ていただけるといいと思います。

豊橋技術科学大学(愛知)
長岡技術科学大学(新潟)

寮生活

次に高専の特徴でもある、「学生寮」について紹介していこうと思います。
学生寮は、主に県外に住む高専に通うことが困難である方が入ることになる施設です。

学生寮については以下の記事をご覧ください。

部活

高専大会(運動部)

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高専でも高校生が対象の大会に出ることはできます。(高専3年生まで)

ですが、高専生のメインはおそらく高専大会になると思います。

高専大会というのは、高校でいうところのインターハイのようなものです。
ただ地区大会は、関東信越や東海北陸というふうに大きく分かれています。

しかもその地区ごとの高専の数もさほど多くないのでレベルは少し低いです。

ただ、全国大会になるとレベルは格段に上がります。
さすがにインターハイとまではいきませんが、それぐらい高専のなかでは盛り上がります。

競技の内容は以下の14コです。

  1. 陸上競技
  2. バスケットボール
  3. バレーボール
  4. ソフトテニス
  5. 卓球
  6. 柔道
  7. 剣道
  8. 硬式野球
  9. サッカー
  10. ラグビーボール
  11. ハンドボール
  12. テニス
  13. バドミントン
  14. 水泳

上記以外にも自転車部や弓道部などの部活もありますが、高専大会に出ることができるのは紹介した14つの部活動だけです。


ちなみにこの中のバレーボールについてですが、令和2年度の春高バレーに松江高専の男子バレーボール部が出場してとても話題になりました。
私は松江高専ではないのですが仲間意識みたいなのでいつの間にか喜んでました笑。

こんなところで運動部は終わりにしておきます。

文化部

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そして次は文化部について紹介していこうと思います。
高専では運動部よりも文化部の方がメインとなるのではないかと思います。

主な文化部を10つだけ紹介すると

  1. 茶道部
  2. 自動車部
  3. 写真部
  4. 吹奏楽部
  5. 天文部
  6. ボランティア部
  7. ロボット部
  8. プログラミング部
  9. ESS部
  10. 軽音楽部        など

があります。

なかでもロボット部プログラミング部ESS部は、高専そのものを表す部活です。
のちほど紹介するのですが、これらの部活は高専の4大イベントである、ロボコン、プロコン、プレコンに出場する部活になります。

おそらく高専のどの部活よりも積極的に活動している部活になると思います。
もちろん、サッカーや野球などの運動部よりもです!

他にも自動車部や化学部、数学部などの高専らしい部活動もあります。

高専4大コンテスト

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さて、ようやくやってきました!

高専にはロボコン、プロコン、デザコン、プレコンの4つのコンテストがあり、私が勝手に高専4大コンテストと呼んでいます。

高専といえばこれ!といった4つです。
なかでもロボコンは某テレビ局でも毎年、扱っているので有名だと思います。

それでは!それぞれ紹介していきます!

高専ロボコン

まずは、高専ロボコンについて次の資料をご覧ください。

アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(以下、高専ロボコン)は、1988年から始まった、若い人たちに既成概念にとらわれず「自らの頭で考え、自らの手でロボットを作る」ことの面白さを体験してもらい、発想する事の大切さ、物作りの素晴らしさを共有してもらう全国規模のイベントです。
全国の高専学生が、毎年異なる競技課題に対し、アイデアを駆使してロボットを製作し、競技を通じてその成果を競うもので、発想力と独創力を合言葉に毎年開催され、2021年で34年目を迎えます。

引用元:高専ロボコン (official-robocon.com)

というコンテストになります。

高専ロボコンは主にロボット部の方々が出場するのですが、この方達のロボットに対する熱量はハンパではありません
私が通っている高専のロボット部の話によると、大会が近くなってくると部室が家になっていたそうです。

高専ロボコンは、高専大会と同様に地区大会がありその地区大会を突破した高専だけが全国大会に出ることができます。

もし見たことがない人がいらっしゃいましたら次の動画を見てみてください。

【高専ロボコン2019全国大会】公式ダイジェスト / ROBOCON Official [robot contest]
引用元:(1) 【高専ロボコン2019全国大会】公式ダイジェスト / ROBOCON Official [robot contest] – YouTube

これを見ると以下の7つのことがわかりますね。

  1. 大規模コンテスト
  2. MCが小島瑠璃子さん
  3. 家族連れが多い
  4. ロボコンはスポーツである
  5. ロボットの見た目は関係ない
  6. 女子部員がいる
  7. 実は洗濯物を干しているだけ

この7つのなかでも特に7つ目の「実は洗濯物を干しているだけ」ということにスポットを当てて、ロボコンの紹介を終わろうと思います。

全国高等専門学校ロボットコンテストの動画を見てわかるのは、大規模なコンテスト、MCは小島瑠璃子さん、ロボット愛に男女の差はない...など色々わかるのですが、行っていることは「洗濯物を干しているだけ」なんですよ。

洗濯を干すだけですよ。
それなのになぜ声を上げて応援したり、家族で見に来たりするのでしょうか?

それは、高専の学生が汗水を流して作り出したロボットが洗濯物を干すからなんです。

もしただの人が洗濯物を干していても何とも思わないですよね。
なぜなら、そんなの当たり前。ですからね笑。

私は「人でもできることをロボットで行う」ことは高専ロボコンの本質の1つなのではないかと思っています。
みなさんは、どう思いますか?

ということでプロコンの紹介に移りたいと思います。

高専プロコン

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まず、高専プロコンについて以下の資料をご覧ください。

全国高等専門学校プログラミングコンテスト(以下、高専プロコン)とは、課題、自由、競技の3部門に分かれて主催者側から出されたテーマやルールを満たすシステムを開発し、その創造性や独創性、完成度を競うコンテストです。

高専プロコンは、情報処理技術の高揚や教員・学生の交流の機会拡大などの狙いもありましたが、高専が持つ若くて力強いエネルギーや発想の柔軟性を世の中に紹介したいという願いもありました。

引用元:プロコンについて (procon.gr.jp)

というコンテストです。

高専プロコンには主にプログラミング部が出場します。

すいませんが、これらの部に知り合いがおらず事情については全くわからないので、以下の動画を見ていただけるといいと思います。

第30回高専プロコン「課題部門プレゼンテーション」#procon30
(1) 第30回高専プロコン「自由部門プレゼンテーション」#procon30 – YouTube
第30回高専プロコン「自由部門プレゼンテーション」#procon30
引用元:(1) 第30回高専プロコン「自由部門プレゼンテーション」#procon30 – YouTube
第30回高専プロコン「課題・自由部門デモンストレーション」#procon30
引用元:(1) 第30回高専プロコン「課題・自由部門デモンストレーション」#procon30 – YouTube
第30回高専プロコン「競技部門1日目(ファーストステージ)」#procon30
引用元:(1) 第30回高専プロコン「競技部門1日目(ファーストステージ)」#procon30 – YouTube
第30回高専プロコン「競技部門2日目(敗者復活戦・セカンドステージ・ファイナルステージ)」#procon30
全国のものづくり学生を応援するヤフーが、高専OBOG社員レポーター、配信スタッフ陣による高専プロコン中継をお届けします!「IT革命 起こすっちゃが」!ハッシュタグ #procon30【放送予定時間】大会1日目 10月13日(日)■開会式 (9時30分-10時)

とは言っても1つの動画が短くても1時間半なので見る時間が無いと思います。
なので代わりに私が感じたことを以下に書いておくことにします。
興味がある方は、2倍速で見ていただけるといいと思います。(さすがに長すぎました笑)

課題部門、自由部門

流れ

主催団体からテーマやルールが出される→テーマやルールに沿ったシステムを作る→コンテストで作ったシステムのプレゼンを行う→プロの方々から質疑応答を受ける→作ったシステムのデモンストレーションを行う優秀な高専は賞を受ける
※自由部門にテーマはないので学生自らがテーマを決めています。

わかったこと5つ

  1. 学生で問題を見つけてそれを解決しようと努力している
  2. 学生が企業の方に見えてくる
  3. プレゼンでの質疑応答は、実用化を見すえての質問が多いので学生らを試している感じがある
  4. そんな質問にも堂々と答えている
  5. とても魅力的なシステムが多い

課題部門と自由部門に関しては、3つ目のプレゼンについてピックアップしていこうと思います。

プレゼンでは、学生がシステムについての発表を行ったあとに大人のプロの方から質疑を受けるのですが、その質問の内容がとても的確なんですよ。

そんな質問に対して学生がどう答えるのかを見ているとおもしろいです。

どういう質問が来るのかを考えておいて答えを準備してくる高専もあれば、予想外の質問をされて「どうすればいいのか(汗)」という高専もありました。

ただ、どの高専にも言えることは自分たちで「今社会で起きている問題とはなにか?」ということを考えて、それに対する対策として自分たちで素晴らしいシステムを作ってきていることです。

いや~、この年齢で社会の問題に対して考えて、しかも対策として自分たちでシステムを考えてくるなんて普通にできることではありませんよね~。※私も高専生です。

もしプログラミングができる人は、高専に入るとこんなこともできるので1度考えてみるといいと思います。

競技部門

流れ

与えられたルールで対抗戦を行う→予選→準決勝→決勝上位チームには賞が与えられる

わかったこと4つ

  1. 白衣を着たら研究者
  2. 自分たちで作ったプログラムを信じている
  3. 実況がおもしろい
  4. 初心者には、何をしているかわからなかった

競技部門については、2つ目の自分たちで作ったプログラムを信じていることについてピックアップしていこうと思います。

2019年の競技内容は、おそらく『陣取りゲーム』ですね。
見ていただけるとわかるのですが、マスがいっぱいあってそのマスごとに点数が付いています。
なのでその点数が高いチームが勝利ということになります。

ただ、陣取りゲームは人がやるのではなく人が作ったプログラムが競技を行うことになります。

会場でコンピューターどうしが戦っているときに人はなにもできず、ただ自分たちで作ったプログラムが勝つことを信じて待つしかないんです。

このプログラムがめちゃくちゃうまく作動しているチームもあれば全く動かないチームもあるんですね~。

後者に関してはとても残念ですがそういうことが起こるのもプログラムなので仕方ないでしょう。
そうした悔しい気持ちは、来年のプロコンにつながっていきます。

なので推しの高専を作って毎年応援してみると楽しいと思います!

ということで高専プロコンは終わりにしてデザコンに移っていきたいと思います。

デザコン

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まず、デザコンについて以下の資料をご覧ください。

デザコンは,主に土木系・建築系で学んでいる学生を中心にして全国の高専生が参加するもので,生活環境に関連した様々な課題に取り組むことにより,より良い生活空間について考え提案する力が育成されます。

また,各高専で養い培われた学力,デザイン力の成果を基として作品を作成し競いあうことにより,普段の高専内での学習だけでは得ることが出来ない,高いレベルでの刺激を互いに与えあえる貴重な機会となっています。

引用元:全国高専デザコンとは?: デザコン (xn--tckf4c8j.com)

というコンペティションです。

実は、デザコンの正式名称は「全国高等専門学校デザインコンペティション」といってコンテストではないのですが意味自体はコンテストのようなものなのでご理解いただければと思います。

デザコンは、構造デザイン部門空間デザイン部門創造デザイン部門AMデザイン部門プレデザコンの5つの部門があり、それぞれで作品を作成し競い合うことになります。

デザコンでもロボコンやプロコンと同様に毎年テーマが出されてそれに対応した作品を作っているようです。

ではひとつひとつ見ていきましょう。

構造デザイン部門

構造デザイン部門は、紙でできた模型を制作し、その模型の耐久性やデザイン性などを競い合います
ちなみにおもりを乗せて耐久性をはかるのですが、おもりは10㎏から始まります。

結構重いですよね笑。
でも最優秀のチームだと100gほどの紙の材料を使って50㎏のおもりに耐えるので、驚愕ですよね。
ちなみに模型の材料ですが、少し前までは銅を使っていたそうです。

空間デザイン部門

空間デザイン部門は、実際にありそうな地域や社会状況を設定してテーマに沿った『空間』を作成します。
評価は創造力、デザイン力、プレゼンテーション力の3つになります。

これは、自分たちで問題を見つけて、その問題を解決するために試行錯誤するような感じですね。
各高専のアイデアを見ていたら、私の理想が詰め込まれているものもがあって「ここで一生働かずに過ごしたい!」と思えるものもあったので見てみるとおもしろいと思います。

創造デザイン部門

創造デザイン部門は、「地方創生」についてアイデアを創造します。
評価は、地域性・自律性・創造性・影響力・実現可能性の5つになります。

私の地元である山形では、若い人が首都圏へ流れていっているので「地方創生」はとても大切になってきていると思います。
そのような問題に対して高専生がさまざまなアイデアを出し合いそれを見るのはとても楽しいものです!

AMデザイン部門

AMデザイン部門は、3Dプリンターを使ってテーマに沿った作品を作成していくことになります。
評価は、新規性・独創性、実用性、事業性、活用性の4つになります。

3Dプリンターを簡単に言えば、画面のなかのものを実際に創り出すことができるもののことですね。
そういった技術を使って高専生はテーマに取り組んでいくんです。
もう本当のエンジニアみたいですね。
私もがんばりたいと思います・・・

プレデザコン

最後にプレデザコンですが、これは本科の3年生以下が参加することができるデザコンですね。
内容は、空間デザイン部門、創造デザイン部門、AMデザイン部門の3つです。
テーマも先ほどの部門とは別に用意されています。

さすがに4,5年生と競い合うのはなかなか難しいですし、初めての人も多いので「プレデザコン」というのはとてもいいですね。
もしデザコンに興味があるかたは、プレデザコンという形のデザコンもあるので高専に入ってやってみるといいと思います
おもしろ半分でやってみると楽しくなって、結局は本気になってやってるとおもいますよ。

ということでデザコンに関しては終わりなのですが、デザコンの情報を集めていたら偶然、Official Book を見つけたので土木や建築に興味があるかたは読んでみてください。
また、それについての動画もあるのでこれも一緒に見てみてください。

デザコン2019 in TOKYO official book発売予告( 第16回全国高等専門学校デザインコンペティション 東京大会 )
引用元:高専 デザコン – YouTube

では、プレコンの紹介に参りたいと思います。

プレコン

Hugo AtaideによるPixabayからの画像

まず、プレコンについて以下の資料をご覧ください。

「英語が使える高専生」を合言葉に、全国の高専生の英語力向上策の一環として、また、企業・大学等の期待に応える「英語でのプレゼンテーション能力」を備えた高専生の育成を目的として誕生したコンテストです。

高専生らしい、ものづくりや科学技術に関するスピーチやプレゼンテーションが多く、審査員からは「大学工学部のプレゼンテーションコンテストと同等、あるいはそれ以上の質の高さ」と評価されています。(通称:プレコン)

引用元:英語プレコンの紹介|コンテスト|一般社団法人全国高等専門学校連合会 (kosen-all.or.jp)

というコンテストです。

プレコンは、おもにESS部が出場することになります。
ESSとは”English Speaking Society”の略で、ESS部はカンタンに言えば英会話クラブのようなものです。
部門は2つあり、シングル部門と3人一組のチーム部門があります。

テーマは自由ですが、動画を見てみると高専生らしい内容が多く並んでいました。
もちろん、何を言っているかは画面を見ないとわかりませんでした!

ということで興味のあるかたは、以下の動画をご覧ください。

第6回全国高専英語プレコン 石川高専チーム
引用元:第6回全国高専英語プレコン 石川高専チーム – YouTube
Share with Your Mates
引用元:Share with Your Mates – YouTube

申し訳ありませんが私には、何を話しているのかが全くわからなかったです。
ただ、これらのスピーチの裏に血のにじむような努力があったとすれば、私も見習わなければいけないと思う、今日この頃です。

ちなみにですが、高専では”TOEIC”という超難しい英語のテストを受けるので勉強しておくと、のちのち楽になると思います。(勉強しておけばよかった)

ということで「高専4大コンテスト」に関しては、終わりにしたいと思います。
もし興味があれば、それぞれ見ていただけるとおもしろと思います。

その他

Perfecto_CapucineによるPixabayからの画像

最後に、高校とは違う部分や高専ならではの事について紹介していこうと思います。

授業時間は90分

中学生のあなたは、おそらく1コマの授業時間が50分、長くても60分だと思います。

ですが高専はそれだけでは足りないらしく、1コマの授業時間が90分の設定になっています。
これは、1~5年生、専攻科生に例外はありません。

最初の頃はとてもキツいですが、学年が上がれば多少は楽になっている気がします笑。

ただ、教授方も鬼ではないので間に休憩時間をくださいますので、90分間ぶっ続けということはないと思います。

赤点は60点未満

赤点というのはカンタンに言えば試験で取ってはいけない点数のことを指します。
なので高専の場合は、60点未満の点数を取るとやばいぞ!ということになります。

ちなみに普通の高校は、30~40点が赤点らしいので高専はそれより大幅に高いということになります。

とはいっても高専のテストは基本の問題が多いような気がするのでちゃんと勉強をすれば、60点を取ることは難しくありません。

ただ取ってしまったあとは、少し大変なので試験には本気で取り組んでいただくといいと思います。

制服はない

高専には、制服がないところが多いです。※一部例外はあります。

なので、学校に行くときは自分の好きな服を着ていくことができます。

ですが、高専にはファッションを知らない学生が多く、わたしも含めて高専の学生はユニクロGUを愛用しています。
この2つって何も考えなくてもいいですし、安いので学生の見方ですよね!

そんなこんなで制服が恋しいと思っている今日この頃です。

学費が安い

これは、親御さん側のメリットになります。
ただ、これはお子さんが理系の大学進学を考えているときに適用されることになります。

ちなみに公立高専の学費は年間で234,600円かかります。※私立高専の場合はもっとかかります。(サレジオ高専など)

ちなみにどのくらい安くなるのかの資料を持ってきましたのでご覧ください。

上記の図を見ていただくとわかりますが、公立高校から国立大学を受けると約240万程度かかるのですが、高専から国立大学に3年次編入をすれば約20万程度お得になります。

さらに高専の本科から専攻科に進学し卒業することができれば、大学と同じ学位である「学士」を取得できるだけでなく、約80~100万円分お得になります。

公立高校から私立大学に進学するとの比較に関しては一目瞭然だと思います。

ただ最初でも書いたとおり、これは大学進学を考えている場合です。

公立高校を出たら就職すると考えているのであれば、高専に進学する方が学費はかかってしまいますので、そこは家族で話し合っていただければと思います。

おまけ:高専生は1%しかいない

最後に文部科学省のデータをご覧いただきたいと思います。

文部科学統計要覧(平成31年版):文部科学省 (mext.go.jp)

これは文部科学省が出している’55~’18年までの中学生の進学先に関するデータになります。
太い文字のところが2018年度の1番新しいデータですね。

このデータより計算してみると、中学生の約1%だけが高専に進学していることがわかります。

1%ってすごく少ないですよね。とはいっても全国に1万人ぐらいいるのですが。

それをただ、伝えたかっただけでした笑。

ということで終わりにしたいと思います。

まとめ

ijmakiによるPixabayからの画像

以上、【進路が決まっていない中学生のあなたへ】進学先は高校ですか?それとも高専ですか?でした。

ということで高専を一言で表すと「本当のあなたを見つけることができる学校」です。

あなたは、あなたが何者かを考えたことがあるでしょうか。
おそらくほとんどの人は考えたことがないと思います。

ですが、高専は本能のままに過ごすことができる学校です。
なので本来のあなたを見つけることができると思います。

将来の夢がないと思っている人、本当はあるのではないでしょうか?
あなたの心に聞いてみてください。

高専に来てあなたの夢を叶えてみませんか?

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今後、高専イチナビblogでは各地の高専の特徴について紹介していこうと思っています。
そこで、「○○高専について質問!」などがあればコメントしてくださると幸いです。
また、高専に関わらない質問でも、とても嬉しいです。

それでは、あなたやあなたのお子さんがいい進路を見つけられるようにと祈りながら終わりにしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

GLadyによるPixabayからの画像

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